不登校の状態が長くなると、ゲームや動画などで時間を潰して、全く勉強しない状態になることが珍しくありません。
こうした子供の様子を見ると親は焦りを感じてしまいますが、このような子供が抱えている背景には「勉強しない理由」と「勉強できない理由」が隠れています。
そこで今回は不登校の子が勉強しない心理と、不登校の子供の勉強の仕方を4ステップに分けて詳しく解説していきます。
なぜ不登校の子供は勉強しないの?その心理とは
不登校の子供が勉強しない理由を先に言うと、「不登校の子供は勉強する余裕がない状況だから」というのが結論です。
これまで学校に通うという日常を過ごしていた子供が、突然学校に通えなくなった場合、勉強できない複雑な心理が隠れています。
そこでここからは、不登校の子供が勉強しない3つの心理について解説していきます。
不登校になった原因に疲れ果てている
不登校になる原因は子供によって様々です。
いじめや人間関係の不和、環境に慣れない、勉強についていけないなどで、その背景には発達障害などの障害がある場合も少なくありません。
不登校になった子供は、「学校に行かなくては」と義務感を感じてこれまで登校していたので、不登校になった途端にこれまでの疲労感に襲われています。
朝ちゃんと起きれていたのに起きれなくなった、精神的に不安定になった、生活リズムが崩れていないのに夜眠れない様子など、これまでと違う様子を子供が見せたら心と体が疲れているサインです。
そのため、不登校になったらまずは心身の休養を優先してとる必要があります。
しっかり心身共に安らげる環境で休むことで、精神疾患など二次障害を防ぐことができます。
将来の自分が全く見えない状態になっている
学校に通う子供は、テストで良い点数をとって成績をアップさせる、志望校に合格するなど明確な目標を持って勉強に取り組みます。
しかし不登校の子供は学校に通っていないので、なかなか将来の自分をイメージして目標を立てることが難しいです。
不登校が長く続いている場合、希望を持てない状態に陥っている場合も少なくありません。
「不登校の自分」という不安感を常に抱えているので、勉強する目標を立てる精神的余裕がない可能性があります。
勉強する意味ややり方がわからない状態になっている
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学校で勉強することは、毎日学校に通っている子供でも「意味ない」と感じることが多いです。
そのため、目標を見出せない不登校の子供が勉強する意味を見出すのは難しいことと言ええます。
また、しばらく不登校状態でいると学校の勉強についていけない状態になるので、どうやって勉強すればいいのかわからない状態になっている可能性も低くありません。
不登校の子供の勉強の進め方は?4つのステップ
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不登校の子供は、「勉強をしない」あるいは「勉強できない」という複雑な事情を抱えています。
そのために親ができるのが、勉強することに対するハードルを下げることです。
「クラスのみんなはここまで勉強しているから」と考えるのではなく、「この子にはどういう勉強が向いているんだろう」と考えます。
そこでここからは、不登校の子の勉強の進め方について4つのステップを解説していきます。
1.心身ともに休養する
不登校の子供は心身ともに疲れ果てている「エネルギー切れ」の状態です。
そのため、まずは安心できる家で十分な休息をとる必要があります。
子供の不登校というのは、受け入れるのに時間がかかると思います。
しかし子供は、今の自分を誰でもない親に認めてもらえるだけで安心感を覚えます。
そのため「この子には休憩が必要なんだ」と子供の現状を受け入れ、無理に学校へ行くことや勉強することをすすめないようにしましょう。
休憩期間には個人差がありますが、夜眠れない、不安感が強いなど精神的に不安定な様子であれば、心療内科や精神科に相談することも大切です。
2.様々な選択肢を示す
今の親世代が子供の時と比べて、ここ20年ほどで子供の選択肢は多くなりました。
例えば、2012年4月に児童福祉法が改正されたことで放課後デイサービスが全国に開設されるようになり、申請を行うことで発達障害や精神障害を持つ18歳までの就学児に対して様々な支援を受けられるようになりました。
またオンラインで授業を受けられるオンライン家庭教師やオンラインレッスンなどのサービスも充実しており、各社競い合うように質の良いサービスを展開しています。
通信講座では、自宅に送られてくるテキストなどを解き、返送することでプロが採点してアドバイスとともに郵送してくれるサービスもあります。
様々なサービスを調べてみて、子供が受け入れやすいサービスを試してみるようにしましょう。
3.勉強する目的を決める
目標がなければ大人も頑張ることができないように、子供も勉強する意味や目的がなければ勉強を頑張ることができません。
そこで不登校の子供と話し合い、どうして勉強をするのかについて話し合ってみましょう。
例えば、「行きたい高校や大学に進学するため」や「得意な分野の専門性を磨くために資格を取るため」など、子供が将来をイメージしやすい目標を立てます。
学校の授業についていけないことが心配という保護者の方が多いですが、これまで不登校で勉強をしない状態だったことを考えると、学習する習慣を身につけることが大切なので、勉強することを優先して目標を決めるようにしましょう。
4.子供にあった学習スケジュールを一緒に決める
勉強する目標を決めたら、子供にあった学習スケジュールを決めます。
不登校の子供の場合、昼夜逆転の生活になっていることがあるので、まずは生活習慣を正すために就寝時間と起床時間を決めるようにします。
生活リズムが整ってきたら、子供が集中できる時間内で勉強できるようにスケジュールを考えてみましょう。
人の集中力は無限にあるものではなく、個人差がありますが小学校高学年から中学生くらいで15分程度と言われています。
また勉強する環境も集中力をはじめ、勉強に対するモチベーションややる気に影響します。
集中して勉強できる環境にするために、勉強部屋や勉強机の上を片付ける。
あるいは、学習室やコワーキングスペースの利用など、勉強する環境を変えるのも良いでしょう。
まとめ
子供が不登校になると、親はその現実が受け入れられず、勉強しない子供に対して焦りを感じる方が多いと思います。
しかし不登校の子供は心身ともに疲れ果てている状態で、将来を見出せないから勉強する意味が見つけられていない状態です。
そのため、不登校の子供に親はまず十分な休息を取らせた上で、勉強する目標を決めて、その目標に合わせた学習スケジュールを立てるようにしましょう。