
勉強ノートは先生が指定してまとめ方がある程度決まっているものではなく、先生の授業を聞きながら自分で自由にまとめます。
そのため勉強ノートには個人差がありますが、提出しなければいけない勉強ノートほど綺麗なノートを作ろうとしている方がとても多いです。
この綺麗なノートは、あなたの勉強スキルを邪魔してしまう大きなデメリットがあります。
そこで今回は、なぜ綺麗な勉強ノートは意味ないのか?テスト勉強に効果的な勉強ノートのまとめ方を4つ解説していきます。
勉強ノートの取り方は?綺麗なノートほど意味ない理由
勉強のメインは授業ではなく「自習」です。テスト勉強で自習をする時の2つのやり方とコツは?
先に結論を言うと、定規で描かれた美しい線や図形、色とりどりのマーカーで要事項が描かれた勉強ノートほど意味ないノートはありません。
これら美しい勉強ノートは、以下の2点を阻害する大きなデメリットを抱えています。
- 脳で問題をイメージする力が損なわれる
- 時間を取られて授業に集中できなくなる
ここからは綺麗な勉強ノートほど意味ない理由と、勉強ノートの役割について解説していきます。
なぜ綺麗な勉強ノートほど意味ないのか
少々辛口ですが、図形や線を定規を使い美しい勉強ノートに仕上げている方が多いですが、綺麗な勉強ノートほど意味ないノートは存在していないと言っていいほど意味ないです。
なぜ綺麗な勉強ノートは意味ないのかと言うと、綺麗な図形や線を描くことで脳への刺激を阻害してしまうからです。
走り書きで勉強ノートに描いた、理解できないわけではないけど美しくない図形や汚い線を、私たちは目で見た後に脳で美しい図形と線に補正することができます。
この補正作業はとても重要で、想像力を働かせるのに欠かせない象徴的な概念を図形のように認識する能力が損なわれてしまいます。
そもそも勉強ノートとは、プリントの余白に教科書に書かれていないことをメモしたり、頭で処理できなかった知識を整理するときのように使う「メモ帳」として使います。
そのため色鮮やかなマーカーで線引きされて、定規を使って図形や線を描いた綺麗な勉強ノートは、メモを取るときに大幅に時間が削られてしまいます。
勉強ノートは脳とのコミュニケーション
繰り返しになりますが、綺麗なノートを作ることで脳内での想像力を損なわせる原因になります。
脳で物事をイメージすることができなくなるということは、脳を刺激できなくなるということです。
勉強は脳を刺激して、様々な視点で問題を解く必要があるので、勉強ノートでは先生の授業の中で自分が理解しにくかったところのヒントになることや、歴史や英文など暗記系の勉強の覚え方。
さらに教科書には書かれていないことで、先生の授業だから知ることができた知識など、「何度も見返す」このことを前提として作成します。
テスト勉強に最適!効果的な勉強ノートのまとめ方とコツとは
提出する必要がある勉強ノートの場合、特に意識して綺麗なノートにしようとしてしまいますが、綺麗なノートはここまでお話ししてきたように意味ない勉強ノートなのでやめましょう。
では、どのような勉強ノートをまとめればいいのでしょうか?
テスト勉強に効果的な勉強ノートのまとめ方4つをここから詳しく解説していきます。
1. 視覚で理解できる勉強ノートを取る
味覚・触覚・臭覚・聴覚・視覚の5つの感覚を「五感」と言いますが、この五感の中でも視覚は私たちが脳で理解することの55%をしめています。
【参照】NTTコム オンライン
例えば、動画配信サイトの広告動画では、膨大な情報を映像で伝えることで、自分が伝えたいことをわかりやすく効果的に視聴者に伝えることができます。
このように視覚情報というのは脳で理解するのにとても重要なので、視覚で理解できる勉強ノートを取るようにしてみましょう。
この時、例え提出する必要がある勉強ノートだったとしても、定規を使って美しい図形や線を描く必要はありません。
自分の頭がクリアになることを最優先に考えて、あなたが理解できるように勉強ノートを見てすぐに理解できるようにまとめてみましょう。
表や図形でまとめる場合は、時間軸や対比を意識するとすっきりとわかりやすい視覚情報にまとめることができます。
2. 覚えていない知識をまとめる
後から何度も見返すことを前提としている勉強ノートの場合、あなたが覚えていない知識をまとめるようにしてみましょう。
例えば、暗記する必要がある英単語や表現・古文単語・公式など暗記系の勉強ノートの場合では、ある程度知識を得てから勉強ノートを作った方が効率がいいです。
問題演習を解いていてわからない問題があった時は、その都度勉強ノートにまとめるようにすることで、その問題に不足していた知識と関連事項など必要な知識をまとめることができます。
自分の弱点を「ミエル化」することで、苦手な問題を繰り返して知識をしっかりインプット・アウトプットが行えるようにしましょう。
3.余白を意識する
勉強ノートに情報をたっぷり詰め込んでいる方が多いですが、繰り返し見返すことを目的に作成する勉強ノートこそ「余白」を意識する必要があります。
余白がない勉強ノートは読むこと・見ることに疲れてしまいやすく、必要な情報を脳が拾うことができなくなります。
私たちが日常的にインターネット上で見かける広告画像を観察すると、適度に余白が設けられています。
余白があることで見やすい・読みやすいデザインになるので、情報が脳にインプットされやすいというメリットがあります。
4.箇条書きにする
インターネット上で必要な情報を探しているときに、ページの最初の方に書かれている文章が長すぎてなかなか必要な情報に辿り着けない、あるいは何が言いたいのか結局最後までわからなかったというページを見かけてイライラした方が多いと思います。
これは勉強ノートを作る時も同じで、重要な情報ほど簡潔にわかりやすくまとめる必要があります。
例えば以下のように箇条書きを行い、階層を下げるときは「字下げ」して情報をカテゴリー分けするようにしてみましょう。
- ハムスター…キヌゲネズミ亜科に属する齧歯類の24種
- ミーヤキャット…哺乳綱食肉目マングース科スリカータ属
- イヌ…食肉目イヌ化の哺乳類
- ネコ…食肉目ネコ科の哺乳類
スコティッシュフォールド…英国北部に起源を有する猫の1品種
箇条書きにしたことに対して補足事項がある場合も、簡潔に必要なことだけをまとめるようにしましょう。
まとめ
提出する必要がある勉強ノートほど綺麗なノートにしてしまいますが、綺麗なノートは脳への刺激を阻害してしまう他に、授業に集中できない原因になります。
そのため綺麗な勉強ノートではなく歪んだ図形や汚い線で良いので、「視覚で見て理解できるノート」「覚えていない知識をまとめたノート」「余白があるノート」「箇条書きをしているノート」を作るようにし意識しましょう。