勉強に限らず、何か行動を起こすためには「やる気」の存在が重要ですが、このやる気はどうすれば出すことができるのでしょうか。
実は私たちはやる気を最初から持っているのではなく、行動によってやる気を出すことができるので、行動なくしてやる気を出す方法は存在しません。
では行動によってやる気を出す方法は何なのでしょうか?
今回は勉強効率UP!勉強のやる気を脳科学的に出す3つの方法を解説していきます。
勉強のやる気を出す方法は?そもそもやる気は存在しない!
「なんだか勉強のやる気が出ない」「勉強が捗らない」そんな気持ちに陥った時、どうすれば勉強のやる気を出すことができるのでしょうか。
先に結論を言うと、勉強に限らずそもそも「やる気」というものは存在しません。
これは以前お話しした「テスト前の勉強はやる気が出ない?4つの原因と3つの対処法」の記事と矛盾する結果かもしれません。
以前の記事では以下の4つが原因して、勉強のやる気が出ないとしています。
- 1,勉強する科目と時間帯があっていない
- 2,十分な睡眠を取れていない
- 3,自分のキャパシティを超える学習量と難易度を勉強している
- 4,勉強のやる気が出ないことを責めてしまう
この事実に変わりありませんが、これは勉強をしている最中に対する勉強のやる気を削いでしまう原因であり、勉強を始めるまでのエンジンをかける段階においての原因ではありません。
東京大学教授で脳研究者の池谷裕二先生によると、「脳科学的に「やる気」は存在しない概念で、やる気が出ない人が作り上げた虚構にすぎない」と話しています。
「やる気」は最初から存在しているものではない
やる気と聞くと、自分の中で最初から少しだけ存在していて、何かのきっかけで徐々にわき上がってくるものだとイメージする方が多いのではないでしょうか。
しかし脳科学的には、やる気は全く存在しません。
心理的に存在しない壁をつくり上げることで、「今日はやる気が出ないから勉強が捗らない」と自分で理由をつけてしまっているにすぎません。
少し強い言葉を使うと、人間はやる気という言葉に翻弄されてしまっているということになります。
「やる気」は行動することで初めて生まれる
やる気がそもそも存在しないのであれば、どうすればやる気を出して勉強をすることができるのでしょうか?
脳科学的には、やる気は行動によって生まれます。
そのため、「勉強のやる気がない」と感じていても、まずは勉強をし始めることで気分が乗ってきて、気づけば勉強が捗るようになります。
やる気以外でも似た現象では、「楽しい」から「笑う」という行動が出ると考えられていますが、「笑う」から「楽しくなる」と脳科学的には考えます。
「笑う」という行動を行うことで、「楽しい」という感情が芽生えてくるということです。
行動によって脳にスイッチを入れることさえできれば、インターネット上で紹介されている様々なやる気を出す方法を実践しなくても、簡単にやる気を出すことができます。
【参考】新R25
行動によって勉強のやる気を出す方法3つ
私たちのやる気は、存在しているやる気を行動によって沸き上がらせるのではなく、最初から存在していないやる気を行動によってつくり出し、エンジンをかけて徐々にわき上がらせることで勉強を行うことができるようになります。
では、脳科学的にはどのようにして行動から勉強のやる気を出すことができるようになるのでしょうか?
ここからは脳科学的に勉強のやる気を出す方法を3つご紹介します。
1. オノマトペを使ってやる気を出す
オノマトペとは擬声音・擬態語のことで、「バリバリ」「パッパッと」などのことを指します。
オノマトペを使うことで、その音から意味をイメージすることができるので、「たくさん」「すばやく」などオノマトペを使わない場合と比べると脳はオノマトペを使った方がより物事を簡単に理解できることがわかっています。
小さな子供が動物の名前や形を覚えるときに、「いぬ」「ねこ」ではなく「わんわん」「にゃんにゃん」とその動物を象徴する音で覚えた方が理解しやすいのと同じで、やる気を出す方法としてこのオノマトペを使うことで導火線に火をつけて行動に移すことができます。
【参照】玉川大学
2.勉強している自分を具体的にイメージする
勉強のやる気を出す方法としてやる気の導火線に火を付ける方法を先ほどお話ししましたが、もう一つ導火線に火を付ける方法があります。
それは勉強している自分を映像でイメージすることです。
イメージと聞くと、その一場面だけを写真のように思い浮かべる方が多いですが、ビデオカメラで映しているように実際に行動している動く自分をイメージしてみましょう。
椅子に座ってテキストやノートを開き、筆記用具を手にして勉強に取り組むリアルで具体的な自分の姿をイメージすることで、やる気を引き出す際の行動につなげることができるようになります。
これは、「勉強しなきゃ」と独り言で発した言葉を自分の耳で聞くだけでは、脳の言葉と耳に関わる部位しか活性化しないため、具体的にイメージすることで行動に関わる部位を活性化できるからです。
具体的に勉強している自分をイメージするために、学習スケジュールを立てたり、進捗状況が一目でわかるようにグラフなどで可視化することでも、具体的にイメージすることができるようになります。
3.脳をクールダウンする
実際に勉強に取り組むことができたとしても、集中力が続かなくて学習スピードが落ちることに悩む方が多いと思います。
人間の脳はやる気さえあれば無限に集中力を維持できるわけではなく、集中力は開始して15〜20秒程度でピークを迎えて、7分経過すると次第に下降していきます。
そこからなだらかに10〜15分程度で下がってしまうため、15分おきに脳を休めるようにすることで行動に関わる脳の部位の活動を維持することができます、
脳のクールダウンを行う際は、深呼吸をして副交感神経を優位にしてリラックスさせたり、トイレに行く、軽くストレッチをするなどして体を動かします。
そして火照った脳をクールダウンさせるために冷たいドリンクを飲んだり、冷えたタオルや保冷剤を首に当てることで頸動脈を冷やして脳の働きをクリアにするようにしましょう。
まとめ
やる気は私たちの中に最初から存在しているものではなく、私たちは行動することでやる気を出すことができるようになります。
そのため行動することが重要になるのですが、なかなか行動に移すまでエンジンがかからないという方が多いでしょう。
この場合、脳科学的に行動に移してやる気を出す方法として、「オノマトペを使う」「勉強している自分を具体的にイメージする」「脳をクールダウンする」の3つの方法で、行動に関わる脳の部位を活性化させて維持することができるようになります。
「なかなか勉強のやる気が出ない」と感じている方は、ぜひ今回ご紹介した勉強のやる気を出す方法を試してみてくださいね。