
私たちは先生の授業を受けている時間が圧倒的に多いので、授業を受けることで勉強をした気になってしまいますが、授業で100%の情報を取り入れて自分の中に定着させることはほぼ不可能です。
この不可能を補うために、予習と復習を行います。
では、予習と復習はどっちを行えば良いのでしょうか?また、どんなメリットがあって、具体的にどのように行えば良いのでしょうか?
今回は、予習と復習を行うメリットと、効率的に予習と復習を行う5つのやり方を詳しく解説していきます。
予習復習は意味ない?なぜ大切なのか
勉強のメインは授業ではなく「自習」です。テスト勉強で自習をする時の2つのやり方とコツは?
先に結論を言うと、勉強のメインは授業ではなく予習と復習なので、決して意味ないと言うことはありません。
先生によって予習をすると怒られる場合がありますが、予習は先生の授業をより理解しやすいように行うため欠かせません。
また復習は先生の授業内容をしっかり自分の中に定着させるために欠かせないので、予習と復習はどっちも大切なことと言えます。
では、予習と復習を行う意味は具体的にどのようなものなのでしょうか?
ここからは、予習と復習を行うメリットとともに詳しく解説していきます。
予習と復習をする意味
予習は授業を受ける前にあらかじめ授業内容をインプット(取り入れる)する、復習は授業後にインプットした授業内容をアウトプット(取り出す)して定着させるために行います。
授業前に教科書を熟読することも予習の1つで、予習を行うことで授業でわからないところを減らすことができるので、理解度を高めることができます。
復習は授業を受けたときにインプットした情報をより理解するために、問題を繰り返し解くことで、「できた」という確かな実感を掴んで、自分の中にインプットした情報を定着させることができるようになります。
予習は「理解するため」という目的のために、復習は「定着させる」という目的のために行うので、決して意味ないことではありません。
予習のメリット
予習を行うことで、授業内容をより理解できるようになるので、以下の構図で情報の定着を効率的に行うことができます。
予習で授業内容をインプット→理解する→授業で確認する
上記の構図で効果的に授業内容をインプットできる予習を行うことで、事前に自分はどこがわからないのかを把握することができるので、授業を受けた時にわからないところを集中的に補うことができます。
復習のメリット
復習を行うことで、予習や授業でわからないところを補うことができます。
わからなかった問題を実際に解くことで自分で考えることができるので、予習と授業でインプットした情報をアウトプットする場として最適です。
学生は授業を受けている時間が長いので、インプットとアウトプットの比率を見ると、圧倒的にインプットをしている時間の方が長い。
そのためインプットとアウトプットのバランスが悪いので、なかなかインプットした情報が定着できませんが、自ら復習を行うことでアウトプットの比率を伸ばすことができるので、バランが整います。
予習と復習どっちが大切?効率的な5つのやり方
予習と復習はどっちが大切かというと、それぞれ目的が違いますがどっちも大切です。
理想は前日に予習、授業後早めに復習を行うと、じっくり時間をかけて予習と復習を行うことができるので、心の余裕を持って取り組むことができます。
では、予習と復習はどのように行えばいいのでしょうか?
ここからは効果的な予習と復習のやり方を5つご紹介します。
1.予習で全ての情報をインプットしようとしない
予習を行うときは、最初から丁寧にインプットするのではなく、ざっくりと教科書に目を通して全体像を掴むようにします。
全体像を掴むことができたら、丁寧にもう一度教科書を読み返して「理解できる部分」と「わからない部分」の2つに情報を分別しましょう。
この時、わからない部分を理解しようとせずに、「ここがわからないから授業でしっかり聞いておこう」とメモする程度で構いません。
2.前に習った単元が曖昧だった場合は、前に習った単元を確認する
数学や英語など積み重ねが重要な科目では、基礎ができていないと次の授業でつまずいてしまいやすくなります。
そうならないために、予習の時点でわからない部分があれば、事前に前の単元を確認しておくと、授業を受けたときにスムーズに理解できるようになります。
3.授業では黒板以外にもメモをとる
予習を終えたらいよいよ授業を受けますが、授業では黒板を写すのと同時に、ノートの余白で構わないので授業でしか得られない情報をメモしておきましょう。
例えば、「この公式はこの条件ではこのように使います」「余談だけど、この作者は有名なこの作品も書いています」など、補足情報をメモしておくと理解度が深まります。
自分の回答と模範回答を比較することで、復習するときに授業内容を思い出しやすくなるという作用があるので、一部現代文などではノートを1/5程度あえて空けておくのも良いでしょう。
4.復習では難易度が高い復習をしない
復習は「授業でインプットした情報を定着するため」に行います。
そのため難易度の高い参考書や問題集ではなく、教科書基準の問題集などに取り組むようにしましょう。
大は小を兼ねると言う言葉がありますが、予習と復習では適応されません。
予習・復習は毎日継続して行う必要があるので、ある程度のモチベーションややる気の維持が大切になります。
そのためモチベーションとやる気が損なわれる高難易度の問題ではなく、よく触れる難易度である教科書基準の問題集に取り組むことが大切です。
5.誰かに説明できるレベルまで復習する
最後に予習と復習を自分がどれだけできているのか、ちゃんと成果が出ているのかを試す方法として、誰かに説明できるまで行うという方法があります。
これは実際に誰かに説明するのではなくて、まとめノートやパソコンのWordソフトなどを利用して、自分でインプットした情報を一気にアウトプットするようにしましょう。
正しく説明することができれば、あなたは上手に予習と復習ができているということです。
まとめる時は、テストという実践で活かせるように、曖昧な表現を避けて具体的にアウトプットするようにすることで、自然とわかりやすい表現でアウトプットができるようになります。
まとめ
予習と復習はどっちを行えば良いのかと考える方が多いですが、予習は「授業をより理解しやすくするため」に、復習は「授業でインプットした情報を定着させるために」行うので、それぞれ目的が異なります。
そのためどっちが大切というわけではなく、どっちも大切です。
予習と復習は、以下のやり方で行うことで効果的に行うことができます。
- 予習で全ての情報をインプットしない
- 前に習った単元が曖昧だったら、前に習った単元を確認する
- 授業でしか得られない情報をノートの余白にメモする
- 高難易度の復習をしない
- 誰かに説明できるまでやる
この5つの予習・復習のやり方を実践すれば、効率的に時間を奪われずにできるのでおすすめです。
今日から試せる予習と復習のやり方なので、ぜひ試してみましょう。