
「集中できないから授業内容が頭に入らない」と悩む学生が多く、授業をしっかり聞いているつもりでも理解できなくて成績に影響するケースが多いです。
前提として、学生は疲れた状態で授業を受けています。
そのため疲れた状態を少しでも解消して、授業を受ける時に取り込んだ情報を効率よく脳に定着させる必要があります。
そこで今回は、授業を受けるけど頭に入らないのはなぜ?集中できない方はぜひ試して欲しい授業の受け方の5つのコツを詳しく解説していきます。
授業を受けるけど頭に入らないのはなぜ?
勉強に集中できない原因は?心理的・脳科学的に解決する4つの方法
学生は大人以上に毎日忙しいスケジュールを日々こなしています。
日中は授業、昼過ぎからは部活動、夕方からは塾など習い事、夜に帰宅して課題や予習・復習など。
授業を受ける前提として、学生は疲れた状態で授業を受けています。
そのため授業を受けるけど頭に入らない、集中できないと悩んでいる方が多いと思います。
人間はやらなければならないことに追われることで、脳疲労を起こします。
この脳疲労を起こすことで、授業で取り入れた情報を脳で受け取る前頭前野がうまく働かなくなってしまいます。
前頭前野では「浅く考える」「深く考える」「ぼんやり考える」の3つの段階で考えることができますが、脳疲労で脳がフリーズするとこれらの3つの段階に偏りが生まれます。
偏った考え方しかできなくなると、冷静に客観視して自分のことを見られなくなるので、授業に集中できない原因になります。
授業に集中できないときは受け方を変える!5つのコツ
授業に集中できないから頭に入らないという方は、ぜひ授業の受け方を変えてみてください。
疲れている脳の疲労を解消して、1回の授業でいかに効率よく理解するかどうかで学習効率は大きく変わってきます。
効率よく勉強することができれば、休息時間を多く取ることができるので、体も心もしっかりと休めることが可能です。
しっかりと心身を休めることができれば、整った状態で授業を受けることができます。
ここからは、集中できない・授業が頭に入らないと悩む方に向けて、授業を受けるコツを5つご紹介いたします。
1.「先生が何を言いたいか当てるゲーム」をする
人は「伝えたいこと」というゴールに向かって、誰かにゴールまでの過程を一生懸命伝えようとします。
これは授業でも同じで、授業毎に必ず先生は伝えたいことがあると考えていいでしょう。
授業中は黒板に書かれた情報をノートにとることで必死という方が多いと思いますが、一旦筆記用具を置いて、先生が何を伝えたいのかを理解するようにしましょう。
先生が伝えたいことがわかれば、その伝えたいことをゴールとして考え、ゴールに必要な情報をノートにまとめます。
先生が伝えたいことを理解して授業を受けるのと、理解せずに授業を受けるのでは全く理解度が異なるので、まずは先生が何を伝えたいのかを理解することが1つ目のコツです。
2.予習・復習をして効率的に理解できるようにする
学生は授業を受けている時間が1日の中でとても長いので、勉強のメインが授業だと勘違いしてしまいやすいですが、勉強のメインは予習と復習です。
授業では情報を取り入れるインプットを行うことができますが、このインプットした情報を脳に定着させるためには、「検討・分析」「アウトプット」が必要です。
- 授業・予習…インプット
- 復習・テスト…検討・分析/アウトプット
1と2を交互に何度も繰り返し行うことで、理解度が深まり、問題解決のためにどうすればいいのかを自分で考えることができるようになるため、しっかりと情報を定着させることができます。
情報を定着させることができれば、次の授業で情報を応用して考えることができるので、効率的に理解できるようになります。
授業内容が頭に入らない悩みを解決するのであれば、先に次に受ける授業のベースとなる情報を脳に取り込んでおくことが重要です。
少し知っていることに、授業でしか取り入れられない情報を加えることで、より洗練された情報となります。
授業に集中できない時こそ、あらかじめ予習を行っておき、授業後に復習をして情報を脳に定着させることが2つ目のコツです。
3.「自分事」として授業内容を聞く
教わり方には上手い・下手がある!テスト勉強を効率化する教わり方が上手い人になる3つのやり方とコツ
人の脳はよくスポンジに例えられます。
吸収力の良いスポンジはよく水分を吸収して、吸収力が悪いスポンジはあまり水分を吸収しません。
このような脳の違いは先天的なものではなく、いかに授業を自分事として受けているかどうかが重要なポイントなります。
なぜ自分事として授業を受けることが重要なのかというと、自分事として情報を取り入れることで、脳は情報を「超短期保持」「短期保持」「長期保持」の3つのプロセスを繰り返し行うことができるからです。
思い出すたびに何度も反復してこれら3つのプロセスを行うことで、脳は授業を受けた時に得た情報をしっかりと定着させることができます。
また自分にとって重要な情報は、どんな状況でも人は真剣に話を聞くことができます。
授業に集中できない・頭に入らないと悩んでいる方は、「今受けている授業は今後の自分に大きく影響するんだ」と認識して、自分事として授業を受けることが3つの目のコツです。
4.わからないことは早く聞く
どんなに予習をして授業を受けても、わからないところが出てくるかと思います。
このようなわからないところは、早めに先生に聞くことで対処することが大切です。
なぜならわからないところは、今後の授業で必ずあなたの壁になってしまうからです。
わからないことをわからないままにしておくのではなく、「どこが」「どのように」わからなかったのかを意識して先生に聞くと、より理解度が深まります。
5.昼休みに仮眠を取る
パワーナップと呼ばれる短時間の昼寝は、集中力向上や記憶力向上、作業効率アップなど授業を受ける時に集中できない・頭に入らないと悩んでいる方に良い効果をもたらします。
睡眠には、深い眠りである「ノンレム睡眠」と浅い眠りである「レム睡眠」の2種類があります。
パワーナップではノンレム睡眠のみで目を覚ますことができるので、脳内に蓄積された情報がクリアされるため、スッキリと目覚めて脳の疲労を回復させることができます。
パワーナップは12〜15時の間に15〜30分程度の短い睡眠を取るだけで行えるので、昼休みの時間に机につっぷして仮眠を取ることが5つ目のコツです。
【参照】大正製薬
まとめ
大人以上に忙しい日々を過ごしている方が多い現代の学生は、授業を受ける状態として疲れていることが前提となります。
そのため集中できない・頭に入らないと悩む方が多いですが、この悩みを解決するためにはどうやって疲労を解消して、授業で取り入れた情報を脳に定着させるのかです。
授業に集中できない方にぜひ試して欲しいのが、以下の5つの授業の受け方やコツです。
- 先生が何を言いたいのか当てるゲームをする
- 予習・復習をして効率よく理解する
- 「自分事」として授業を受ける
- わからないところは早めに聞く
- 昼休みに仮眠を取る
早速次の授業から試せる方法ばかりなので、授業に集中できない・頭に入らないと悩んでいる方は、ぜひ試してみてください。