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勉強のやり方、コツ『心理学編』

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こんにちは。

家庭教師の銀河の石井です。

本日1月25日は日本最低気温の日です。

1902(明治35)年1月25日、北海道旭川市で
氷点下41°Cを観測。
この観測が日本最低気温の公式記録となったことにちなんで制定された記念日のようです。

皆さんも暖かくして過ごしてくださいね。

あるYouTuberの動画で起業やフリーランスで稼ぐというような動画を見た。

起業家にとって大事な心構えについてや、すぐにでも実践できそうなやり方が語られていて感心だったが、ひとつだけ腑に落ちないことがあった。このYouTuberはなぜこの動画が発信しているのかという理由を語ったシーンだ。
動画の中で彼はこのように言った。
「僕がこの動画を出す理由は僕のように大きな失敗をしてほしくないからだ。視聴者の皆さんには遠回りしないでほしい」と。

なるほど。私は成功するために遠回りしたけど、皆さんには正しい道を行って欲しい。

素晴らしい人格者だ!

、、、

本当にそうだろうか?

よく成功した人が書く本に「私のような失敗をしてほしくない」って語られているのを思い出した。

もう一度これを読んでいる読者のかたにも問います。

本当にそう思いますか?

私が考える成功の秘訣は、まずやってみて失敗すること。そして、悔しい感情をたくさん味わい、やめられない心理状況をつくることが最も大事だと考えます。

そしてそこにはがんばったからには報われたいという人間の感情、サンクコスト効果が大きく関わっていると考えます。

ではサンクコスト効果とは何か?

サンクコスト(埋没費用)とは、「すでに支払ってしまい、取り返すことのできない金銭的・時間的・労力的なコスト」のことです。 そして、「サンクコスト効果」とは、「すでに支払ったコストを取り戻そうとする心理効果」です。 サンクコスト効果の影響を受けてしまうと、サンクコストに気が取られ、合理的な意思決定ができなくなります。

この効果は一般的には悪いように使われることが多いです。

ゲームにのめり込んでそこそこうまくなるとやめられなくなることはないですか?

例えば、あつもり系のゲームでも、ある程度、自分の作った街が大きくて立派になってくると、やめるのがもったいなくなることはないですか?

恋愛の失恋もそうですね。
私のように女々しい男性が前に進めないことってありますよね。
楽しい思い出だけじゃなく、苦しくて切ない思い出が多いほど、失ったひとのことを忘れられなくなって次の恋にいけない。
次にいったほうがいいとわかっているのに合理的な意思決定が出来なくなってしまう。

まあでも、1番わかりやすい例はパチンコです。

お金を突っ込んで回せば回すほど、損失を取り戻したくなります。笑

私も1度マカオという国に行ったときにバカラというギャンブルにハマったことがあります。
まるで『深夜特急』ですね。
※『深夜特急』は、作家・沢木耕太郎さんによる紀行小説です。

もちろん負ければ負けるほど、取り返したくなるのですが、やり続ける理由はそれだけではありません。

マカオにいくのが決まった日からバカラでどうやったら勝てるかを研究し始めました。笑

勝てる法則をネットで探したり、ノートにパターンを書いてみたり、、
おそらくそこに使った時間は何十時間にもなっていました。

この労力をかけたことによって完全にのめり込んでしまったのです。

結果、プレイをやめることはできません。笑
(最終的には少し勝って終わりました)

裏を返せば、成功するまでやり続けることになります。

もちろん、ギャンブルの場合はお金が尽きれば終わりです。だけど、普段の学校の勉強やテスト勉強に当てはめることができたとしたらどうでしょうか?

この一見すると人にマイナスの影響を与えるようにみえるサンクコスト効果を使って、人生を成功に導いていくことができるんです。

私は中学生時代、まったく勉強してなくて、成績が悪く、テストの点数も30点くらいしかありませんでした。
しかし、中2の2学期に骨折をしたことをきっかけに勉強に目覚め、120%の力で取り組むことになります。

効率よく勉強するために100均で赤のシートや色ペン、下敷きなんかを買いに行ったり、部屋で集中して勉強できるように部屋のレイアウトを変えてみたり、、、。

工夫できることは山ほどありました。
試行錯誤しながらもいろいろ試していきます。

まず1日の計画を立てる。学校がある日は朝起きてから登校までに1時間は勉強する。授業中は先生の質問に必ず手をあげて発表し、自分が納得できないところは都度授業中に聞いていく。それでいてみんなより早く理解して、先生がゆっくり説明している間にどんどん教科書の類題を問いていく。出来るだけその授業の間に公式やポイントはマスターする。

授業ではたくさん恥を掻きました。
発表すると間違うこともあります。
問題の意味を読み違えたりすると、KYなやつだと思われます。
なんでそんなに張り切ってるねん、でしゃばり過ぎ、もともと野球しかできないバカだから出来るわけないと影で言われたこともあります。

それでもやり続けました。

家に帰ってから夕飯までに最低1時間は勉強する。
さらに寝る前に覚えたことは記憶に残りやすいので、英単語や重要語句を最低1時間は暗記する、、、

暗記したことを1問でも忘れたくないのでテストの朝は誰ともしゃべりません。

そんな風に時間を惜しみなく投資します。
これだけやっているのだから成果を得たい。
結果を形にしたい、とこだわるようになりました。

成功するまで自動的にやり続けてしまう。
そう、これがサンクコスト効果がうまく働いている状況です。

結果的に中2の2学期までは2と3で埋め尽くされていた私の成績表は一気に4と5だけになりました。

この体験は私にとって大きかったです。

まわりからできないと言われたことができたとき、不安が自信に変わりました。

ひとつのスポーツを小さい頃からがんばって、県大会や国体などで輝かしい成績をあげてる人にもこのサンクコスト効果を無意識にうまく使っているひとは多いと思います。

練習して大事な試合で負けて、悔しくて泣いて、まわりのひとの力を借りて、立ち直って練習して、、、

こんなのやめられませんよね笑

もう一度言いますね。
私が考える成功の秘訣は、まずやってみて失敗すること。そして、悔しい感情を味わうことでやめられない心理状況をつくること。

失敗して恥を掻くことが遠回りに見えて1番近道になる。

うちの会員さんにも勉強にのめり込んでもらえるような施策を常に考えています。

やめられない、とまらない、かっぱ◯びせん

ですね笑

簡単ではないですが、やりがいがありまくりで楽しいですね。のめり込んでます。笑

皆さんに少しでも気づきがあればうれしいです。

ではまた。